どうも、ゆうきんです。

今回はマズローの欲求5段階説について解説します。

この記事を参考にして、マズローの欲求5段階説について学んでください。

この記事に辿り着いた方の中には、心理学や社会学を学んでいて辿り着いた方もいるでしょうし、コピーライティング(簡単に言うと、表面的には文章を書いて物を売るスキル)を学んでいて辿り着いた方もいるでしょう。

まず、最初にお伝えしておくと、マズローの欲求5段階説は、一般的には心理学や社会学の観点から解説されることが多いですが、今回の記事はコピーライターとしての僕が、コピーライティング的な視点からも解説を加えていきます。

(ただし、マズロー欲求5段階説をコピーライティングの視点で考えるとおもしろい。
コピーライティングを学んでいる方は、ぜひその視点で読んでみてください)

マズローと聞くと、高校や大学での授業を思い出す方もいるかもしれません。

マズローの5段階欲求説はマズローと言うアメリカの心理学者が唱えた説です。

人間の欲求を段階的にピラミッドに見立てて、
欲求が以下の1から順にある程度満たされることで、
次の欲求に移行すると考えられている説です。

1:生理的欲求
2:安全欲求
3:親和欲求
4:承認欲求
5:自己実現欲求
6:自己超越欲求

※6段階目については、最後に説明します。

ただし、人間の心理は複雑であって、常に下から順に上にいくとは限りません。
1が満たされていないにも関わらず、2を飛ばし3や4にいく場合もあります。

基本的には、人間は段階的に欲求を満たしていくということです。

コピーライティングではマズローの欲求5段階説でターゲティングをし、
顧客の購買意欲を刺激するためにGDTの法則を使えると強いです。

参考:GDTの法則

顧客であるお客さんがどの欲求を求めているかをしっかり考えて、
そのお客さんにあったオファーをしていく必要があります。

生理的欲求(外的欲求)

生理的欲求

人が生きていく上で、生理現象を満たすための最低限の欲求をいいます。

食欲や睡眠欲など、人の命という、生死にもかかわる欲求が生理的欲求です。

例えば、一週間飲み食いしていない人をターゲットとして、
食べ物や水を売ることが出来るのであればほぼ100%売れますよね。

そもそもビジネスとして成り立つには一週間飲み食いしていない人が
大量に存在することが必要ですし、今の物質的に豊かな恵まれた国日本では
飢餓でも蔓延しない以上はこれらの人をターゲットにして売ることはありません。

ですので、コピラーティングを学んでいると頻繁に聞くことのある
この手の生理的欲求を持ち出した話は机上の空論になりがちです。

話を戻すと、今の日本では生理的欲求が満たされていない人は少ないと言えますが
生理的欲求は人間の最も動物的な欲求であるからこそ深くて重要な欲求です。

最も動物的な欲求であり人間の遺伝子レベルに関係している欲求であるからこそ、
時と場合によっては
この層をターゲットにして何か商品を売ることで爆発的に売れたりもするのです。

安全欲求(外的欲求)

安全欲求

食欲や睡眠欲などが満たされて生理的欲求が満たされたとしても、

その次は安全で快適に睡眠をとれる場所を求めたり、
自分の生活を豊かにしたいという欲求が生じてきます。

病気の場合を考えると分かりやすいかもしれません。

もしも、あなたの家族やあなた自身が何らかの深刻な病に侵されている際に、
「確実に治る薬」の存在を紹介されると、あなたは強くその薬を欲するでしょう。

心身ともに安全(健康)でいたいとの欲求が働くからです。

もしも、あなたが経済的に不安定な状態にあり
安全・安心な生活ができていないのであれば、
経済的自由を手にする方法を提示されることで少なからず興味を持つでしょう。

経済的自由を手にして、安全・安心な生活をしたいとの欲求が働くからです。

これらが安全欲求です。

親和欲求(外的欲求)

親和欲求

安全欲求が満たされたとしても、人は急に孤独を感じたり、
誰かと一緒にいたい、仲間・恋人を作りたいと思うものです。

人は永遠に一人で生きていけるような強い生き物ではありません。

我々の祖先は部族を作り仲間同士で群れを作って
数が大きくなりコミュニティとなって、
その後は長年の歴史を経て多くのコミュニティが結びつき、
今では国家という単位にまで大きくなってきています。

このように歴史的に見ても人は必ず群れを作る生き物ですし、
それは生物学的観点からも証明されていることなのです。

また、人は異性を求めて恋人を作ったり、家族を作ろうとします。
孤独を感じれば、同じ目的意識を持つサークルやグループに所属しようとします。

人が孤独を感じれば、

「人と繋がりがほしい」

と思うのは自然な欲求であって、
それはこの親和欲求によるものなのです。

ここまでは、外的欲求と呼ばれるものです。

承認欲求(内的欲求)

承認欲求

ここからは内的欲求と呼ばれ、他人や社会から認められたいという欲求です。

仲間の中で特別視されたい、個人として認められたいという欲求です。

例えば、会社の中で昇進したいであったり、良い大学を目指したい、
良い資格がほしい、高級車や良いマンションに住みたいとの欲求です。

これらの欲求を承認欲求と言います。

親和欲求が満たされたのであればその後に出てくるのは、
その帰属の中で尊敬されたい、認められたいという欲求で、
この承認欲求は人間としてごくごく自然な欲求と言えます。

今の社会の多くの人は、
人から認められたいという承認欲求が強いです。

「自分のことを見てほしい」
「すごいと言ってほしい」
「誰かに認められたい」

という承認欲求が強くなると、
インスタやTwitterなどのSNSで過剰にフォロワーの反応を気にしてしまいます。

それ自体は悪いことでもないと思っていますが、
承認欲求が強くなると周りの目がひどく気になってしまうので、
注意が必要です。

実際に、コーチやカウンセラー、コンサルタントとして
誰かを何かを指導する立場の方へのアドバイスとしては、

今の社会には承認欲求が強い方が多い傾向にあるので、
それを受け入れて認めてあげることで反応は取りやすくなります。

自己実現欲求(内的欲求)

自己実現欲求

マズローの欲求5段階説で最上位と考えられている欲求がこの自己実現欲求です。

自己実現とは、自己の人格を発展させるためのものを言います。

社会的に成功を収めた方が、自分がどこまで出来るか試してみたい、
自分の限界に挑戦してみたいと考える欲求が自己実現欲求です。

例えば、

年収1000万稼いだ人が1億、1億稼いだ人が10億稼げるか挑戦してみたり、
政治家になった者が総理大臣を目指したい、トップを目指したい、

などなど、、、

自分の能力や可能性を試してみたいという欲求をいいます。

人によってばらばらで、他の欲求に比べて相対的な欲求です。

この欲求は、プライドや向上心が高く何らかの分野でトップを目指したという、
チャレンジ精神に溢れる一流の方が抱きやすい欲求でもあります。

また、物的な豊かさよりも精神的な豊かさを求める場合もこの欲求からきています。

最近は時代的に、物的な豊かさ(高級車、マンション、高級時計・・・)よりも、
人々はいかに心の豊かさを得て幸せになるかを求める傾向にあります。

この精神的な心の豊かさを求めることも、自己実現欲求からくるものなのです。

マズローの欲求6段階目 自己超越欲求(内的欲求)

自己超越欲求
本来マズローの欲求段階説は5段階欲求説で広く知られていますが、
実はマズローの欲求段階説には6段階目があります。

ビジネスでこの6段階目の方々をターゲットにするのは難しいのですが、
紹介も兼ねてお話ししますね。

この6段階目はマズローが新たに発表した欲求であって、
他人からの見返りを求めない高尚なステージで、
自我を超え国やコミュニティの為に何らかの目的を達成しようという欲求です。
(コミュニティ発展欲求とも言います)

マズローによると、この段階に達しているのは全人口の2%ほどだそうです。

マザーテレサが貧困や病気に苦しむ人達の救済活動に生涯を捧げるような、
見返りのない慈善的な欲求がこの自己超越欲求にあたります。

自己(自分自身)を超越した何かのために、何かをなしたいと考える欲求です。

ビジネスではボリュームゾーンを狙うことが多いので、
コピーライターの視点からお話しすると全人口の2%しかいないこの層に対して
何らかのコピー(文章)を書くことはほとんどないかもしれません。

マズローの欲求5段階説はビジネス的にいうとターゲティングで利用するので、
あなたはお客さんや見込み客がどの欲求を抱いているかを明確に理解しないと、
コピーライティングの力を活かすことができないということです。

そうならないためにも、マズローの欲求5段階説を念頭に置きつつ、
正しいターゲティングで反応のとれるマーケティングを行っていきましょう。