どうも、ゆうきんです。

今回は華麗な言葉による一般化(Glittering Generality)の説得戦術ノウハウについて説明します。

ぜひ今回の記事を参考にして、華麗な言葉による一般化(Glittering Generality)を習得してください。

華麗な言葉による一般化(Glittering Generality)は、
第二次世界大戦中にアメリカの宣伝分析研究所が編み出した
7つのプロパガンダ技法の一つで、

良いレッテルを張ることを言います。

誰もが否定できない普遍的、曖昧な価値に着目し、
その「価値がある言葉」を強調することによって
メッセージの発信者を好ましくみせる技法です。

この技法は、ネーム・コーリングとは真逆です。

ネーム・コーリングのプロパガンダ技法が、
相手方にマイナスのレッテルを貼るためのものだとすると、
華麗な言葉による一般化はそれとは真逆で、
自分たちにプラスのレッテルを張るためのものです。

参考:ネーム・コリーングの説得戦術ノウハウ

ビジネスや政治リーダーたちがよく使う、
「自由」「平和」「権利」などは
典型的な華麗な言葉による一般化の例です。

教育者やコンサルタントのような指導者が使う、
「幸せ」「感謝」「愛」、

女性性の時代における象徴的なキーワード、
「自分らしさ」

も、この技法での一例です。

今の時代に、こういった言葉を並べて発信される方は多いですが、
ひたすら抽象的でかつ否定できないような言葉を並べる方は、
自覚せずに華麗な言葉による一般化を使っている可能性が高いです。

多くのビジネスリーダーや指導者たちだけでなく、
歴史的に独裁者と呼ばれる人たちも
華麗な言葉による一般化を好んで使っています。

ナポレオンはイタリア遠征をする際に、
「名誉」「光栄」「財産」を見い出すことができると
繰り返し主張し兵士を鼓舞しましたが、

これはナポレオンの発信を好ましく見せて
虐殺を行うイタリア遠征を正しいと印象付けるためのものであって、
典型的な華麗な言葉による一般化の一例です。

また、アドルフ・ヒトラーは
「民族の光栄」「ドイツの統一」を繰り返し発信しており、
アーリア民族がいかに世界で優れた民族であるかを印象付けるもので、
これも、華麗な言葉による一般化の一つといえます。

ただし、個人がPC一台で起業して自分の好きなように
情報を発信を行えるようになった今の時代において、

無意識のうちに華麗な言葉による一般化を使う
リーダーや情報発信者は非常に多いですが、
この技法は必ずしも悪の秘術ではありません。

これだけは、勘違いのないようにしてくださいね。

むしろ、

コンサルタントがクライアントさんのモチベーションを維持したり、
一定の目標や理想世界に向かわせるためには唱導が必要なことが多く、
その中で華麗な言葉による一般化が有効になることは多いです。

僕もコンサルタントとしてクライアントさんを引き上げて、
理想世界に向かわせるために好んで使う技法の一つです。

僕のクライアントさんの中でも
月収100万円を突破しているクライアントさんの多くは、
この華麗な言葉による一般化の使い方が優れていて、
普段の情報発信時に巧く使って集客を行う傾向にあります。

また、言葉を言語化して抽象化する能力が必要なので、
ライティングスキルが高くて稼いでいるクライアントさんは、
いくつかあるプロパガンダの技法の中でも、
この華麗な言葉による一般化が特に巧いなといった印象です。

そして、華麗な言葉による一般化を使うことで、
人の心を豊かに変えて救っていくこともあります。

目的次第では、この技法によって使われた表現が、
貧しかった心を豊かに変えていくだけでなく、
人の人生を自由で豊かに変えるだけの秘薬にもなりえます。

ナポレオンやヒトラーを例に挙げて説明すると
悪のカリスマが大衆を扇動するための技法のように聞こえてしまいがちですが、
起業家や偉大なリーダーたちも重宝して使っていて、
たくさんの人たちを正しい方向に導く力を秘めた技法なのです。

つまり、

華麗な言葉による一般化はプロパガンダの技法なので、
どういった目的で使っていくかが大切なポイントで、

目的次第で人を導くものにも破滅させるものにもなる、
ということだけは押さえておいてくださいね。